スティーブ・ジョブズが亡くなって、Cの生みの親のひとりであるデニス・リッチーが亡くなって、LISPを考案したジョン・マッカーシーが亡くなったと思ったら、今度は作家の北杜夫氏が亡くなったとの報。ここのところの訃報の多さは一体どうしたことだろう。マッカーシーまでは「時代」というような言葉で済ませられたが、北氏ご逝去の知らせによる喪失感は個人的にどうしようもなく大きい。中学校に入ってすぐ、氏の『どくとるマンボウ航海記』を手に取っていなかったら、ぼくの人生は随分と違ったものになっていただろうから。
読者のひとりとして、謹んでお悔やみを申し上げます。今夜あたり何か読み返そう。