Mac mini (Late 2014)にBoot CampでWindows 7 Proを入れて使っていたのだが、流石に潮時のように感じられたので、Windows 10にアップグレードすることにした。ところがうまくいかない。マイクロソフトのサイトからアップグレードツールを拾ってきて起動し、Windows 10をダウンロードしてPCをチェックして……までは良いのだが、その後で止まってしまう。「このデバイスはWindows10で互換性がありません」とあり、Iris 5100の名が書いてある。検索してみると同じところで引っかかっている人が結構いるようだ。
アップグレードするのは正直面倒だが、アップグレードできないとなると意地になるのが人間というものである。どら焼き片手にあちこちを見て回っていたところ、アップルのフォーラムの英語版にヒントらしきものがあり、それを参考にしたら何とか無事Windows 10にアップグレードすることができた。冗長なので全ては書かないが、要点としては次のようなものだ:
- デバイスマネージャからディスプレイアダプタを見付け、Iris 5100のドライバの削除を選ぶ。
- 本当に削除するかを聞かれるので、ファイルも削除するようにチェックを入れて実行。
- 再起動するかどうかを聞かれるが、この段階では再起動せずに作業を続ける。
- 画面が低解像度に切り替わるが、慌てずにWindows 10アップグレードツールを実行する。
この手順を踏むことにより、互換性云々で躓くことなく、インストールを開始することができた。後は画面の指示に従って適宜進めるだけである。アップグレード直後も画面表示が何となく変だったりするが、ぼくの手元ではディスプレイドライバをきちんと見付けて自動でインストールしてくれた。手順3のところで再起動すると失敗するのかどうかは試していないのでよくわからない。が、フォーラムには「絶対再起動すんな」と全部大文字で書いてあったので、おそらくうまくいかないのだろう。
なお、この手順はマイクロソフトやアップルが公式に認めたものではない。環境によってはうまくいかないかもしれないし、うまくいかなかったからといってサポートが助けてくれるとも限らない。要するにくれぐれも自己責任でどうぞというアレである。ま、うまくいかなかったとしても、ディスプレイドライバを入れなおせば少なくとも原状復帰はできるはずだから、その辺の理屈がわかっていて同様の症状にお悩みなら、試す価値はあるだろう。