2016年07月25日

夏の夜明けの生き物

妻がポケモンGOを始めた。このゲームではポケモンの出現場所がある程度決まっているが、何が出てくるかについてはどうも地域の特徴に沿っているような節があり、水辺では水にゆかりのありそうなポケモンが、山林では植物に縁がありそうなポケモンがよく出てくる。ならばピカチュウは電気に関係のあるところにいるだろうというので、先行配信された海外ではプレイヤーが発電施設に無断侵入し、警察沙汰だのニュース沙汰だのになったりしている。

我が家の周辺はというと、ズバットなるコウモリみたいなのがやたらと出る。雨戸の戸袋にコウモリが棲み着いているからかもしれない。このコウモリは明け方になるとヨタヨタと帰ってきて、あちこちに頭をぶつけながらどうにかねぐらへ潜り込むのだが、不思議なことに出かけるところを見たことがない。

この時期、コウモリが帰宅してくる頃になると、おもむろにヒグラシが鳴き出す。ヒグラシというくらいだからこの蝉は夕方にのみ鳴くものと思っている人が多いが、実は明け方にも鳴く。というより明度に反応しているだけなので、たとえ真っ昼間であろうと、例えば雨雲が立ち上がったりしてさっと辺りが薄暗くなると、どこからともなくカナカナと聞こえてくる。昆虫だけに実に単純なルールで生きているようだが、しかしそれだけでもきちんと他種と鳴き分けができているのだから、合理的と言えば合理的な話だ。

もう何時間かすればクマゼミあたりが鳴き始めるだろう。ぼくの眠気ももうちょっと単純なルールで訪れてくれると、夏を乗り切るのが幾分か楽だろうなと思う。

posted by 白林檎 at 06:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 白林檎的日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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