2013年08月31日

トウカイテイオーの死

トウカイテイオーが死んでしまった。25歳だから年齢的には大往生と言って良いのだが、何だか呆然としてしまって言葉が出ない。ときには何かを受け取ったり、ときには励まされたり、本当に好きな馬だった。一度会いに行ってみたかった。今更言っても仕方のないことだが。



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2010年12月26日

有馬記念

何だか競馬ネタを書くのも久しぶりである。思えば今年の競馬界は二度の大きな喪失に見舞われたものだった。春には名牝ウオッカが引退して繁殖入りし、夏には芦毛の怪物オグリキャップが急死した。しかしそれらとは関わりなく、また有馬記念がやってくる。

前日発売の段階で、ダントツの1番人気に指示されているのがブエナビスタ。ジャパンカップでは降着の憂き目にあったとはいえ、その実力に疑問符を付けるものはいないということだろう。今年の実績が飛び抜けて良いのはもとより、昨年の同レースでは三歳牝馬にしてドリームジャーニーの二着に入っているのだ。

有馬記念では、過去30年間に渡り、六歳以上の勝ちがほとんどない。79年のグリーングラスの後はダイユウサクの勝利があるだけである。最も勝利数の多いのが四歳で、それに三歳馬、五歳馬の順で続いている。秋のG1シリーズ最終戦ともなると、若さと経験を兼ね備えていなければ勝てないのかもしれない。牝馬であることを差し引いても、このデータすらもブエナビスタの勝利を約束しているかのように見える。

だがしかし。それでは面白くない。有馬記念はやはり、自分が人気投票の筆頭に記した馬を買うべきレースである。ドリームジャーニー単勝。

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2010年07月03日

怪物オグリキャップ死す

公営笠松競馬からやってくるや否やたちまちのうちに人気競走馬となり、第二次競馬ブームの立役者となった、あの怪物オグリキャップが今日、放牧地で亡くなった。25歳。死因は脚部骨折だったそうだ。一昨年、東京競馬場で元気な姿を披露し、多くのファンを集めたのがまるで昨日のことのように思い出される。そして、その場に何としてでも駆けつけなかったことが余計に悔やまれてならない。

彼が引退したのは1990年で、最後の舞台に選ばれたのは有馬記念だった。そのレースをまるで漫画のような勝利で飾ったことは、日本中を驚きと感動の渦に巻き込んだ。いかに日本を沸かせたかは、それがNHK7時のニュースにおいてトップで報じられたことからもわかる。当時、ぼくは小学生だったが、そのシーンは鮮明に覚えている。最後のゴールを駆け抜ける芦毛の馬体の強烈な印象が、ぼくが競馬に興味を持ったきっかけだった。

ぼくのことはともかく、オグリキャップの活躍が競馬界に与えた影響は計り知れない。最大の功績はクラシック追加登録制度創設のきっかけとなったことで、彼がいなければ、今も中央競馬クラシックレースは閉鎖的なままだったことだろう。

残念なのは、産駒に活躍馬がほとんど出なかったことだ。もちろん後継種牡馬も出せず、父系はあっさり途絶えてしまった。サンデーサイレンス旋風が直撃した不運もあっただろうが、むしろこの事実は、彼が努力の天才であったことの証明だったのかもしれない。

ファンのひとりとしては、母の父でも母の母の父でも父の母の父でも何でもいいから、未来の名馬の血統表に、その名が残っていることを願ってやまない。そして、心からお悔やみを申し上げる。

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2010年03月08日

ウオッカ引退

先日、ドバイワールドカップの前哨戦でまったく伸びず8着に敗れたウオッカが、このまま引退することになったと報じられた。また鼻出血を発症したことが原因なのだそうで、先のレースで良いところが見られなかったのもそのせいなのだろう。鼻出血というと人間の鼻血と同じように考えて「鼻血で引退とは云々」などとつい口にしてしまいそうになるが、今月号の優駿にまさに載っていた内容によれば、馬の場合は肺からの出血が鼻から排出されるのだそうで、つまり心肺能力に故障が生じた、あるいは限界がきた訳だから、引退となるのも仕方がない。むしろジャパンカップの後もう一戦、それも海外へ遠征できたことの方が驚くべきことなのだろう。

予定では、彼女はレース後すぐアイルランドへ飛び、そこで近年の欧州最強馬シーザスターズと交配され、また日本へ戻ってきてマタニティライフを送るということになっていたが、角居調教師の言を見る限り、そのままそっちで繁殖生活を送ることになったようだ。こちらの動向も要注目である。いずれ日本に戻ってきてトウカイテイオーを付けてもらえないかなぁと、何かと気の早いことも考えてしまうが、ともあれ産駒のことも優先して応援していきたい。

それにしても、JRAの発表を見ていると、あらためて凄い馬だったのだなと思わず唸らされる。競馬を本格的に見始めてすぐ、あのチューリップ賞から応援してこられたことは本当に幸運だったと思う。ありがとう。そして本当にお疲れさま。

さて、日本ではいよいよ今年のクラシック戦線が本格化してきた。昨日と一昨日はそれぞれ皐月賞と桜花賞の最も重要なトライアルレースがあった。一昨日のレースというのは、偶然にも、ぼくがウオッカと出会ったチューリップ賞だった。チューリップ賞というと、今でもウオッカとダイワスカーレットのマッチレースがすぐ瞼の裏に浮かんでくる。

そのチューリップ賞で、今年の大本命アパパネは二着に敗れたものの、桜花賞へ向けて悪くないレース振りだった。昨日の弥生賞では、ウオッカの厩舎の後輩ヴィクトワールピサが順当に勝利。来週もその次もトライアルやステップレースが続き、あれよあれよという間にクラシックが始まる。こうして季節はとにかく巡り、年月が過ぎていくのだろう。

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2009年11月21日

マイルチャンピオンシップ

先週のエリザベス女王杯のときは所用で東京におり、ブログを書く時間がとれなかった。しかし、馬券はもちろん買った。そしてもちろん外した。あんな大穴レースはそうそう取れるものではない。

という訳で、今週はマイルCSである。天皇賞でウオッカを破り、悲願のG1制覇を達成したカンパニーが、引退レースとしてここに望む。好きな馬の最後のレースであるから、応援馬券を買ってきた。ただ、正直なところ、彼にはちょっと短い気がする。注目はスマイルジャックだろうか。

しかし、苦労人ならぬ苦労馬カンパニーにとっての最後の舞台を、ぼくは素直に応援したいと思う。適距離ではないかもしれないが、実績も能力も他馬に勝るとも劣らない。改めて、カンパニーの単勝。

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2009年11月02日

ウオッカはマイルチャンピオンシップに行くべき

昨日の天皇賞は残念だったが、勝ったのがカンパニーだった点は良かった。ぼくはカンパニーも好きだからだ。

それはそれとして、ウオッカである。レースの勝ち時計は去年と同じになったが、今年の道中はハイペースではなかった。速かったのは上がりである。ウオッカ自身の上がり3ハロンも33秒を切っている。それで前に届かなかったのだから、武豊の言う通り完敗というより他にない。

届かなかった原因はいろいろあるだろうが、一番大きかったのは位置取りだろう。同じような足を使って勝ったカンパニーがウオッカよりも少し前を進んでいたことからも、それは明らかだ。これをジョッキーの失敗と見るか陣営の指示と見るかは意見の分かれるところだろうが、ぼくは武騎手を含めた陣営の、ウオッカの距離適性への不安の表れではないかと思う。前走毎日王冠でも最後は少々息が上がったような感じだった。天皇賞はそれより1ハロン長い。道中なるべく消耗させないようにと、言ってみれば弱気になるのも無理からぬ話である。

そろそろウオッカ陣営は東京コースへのこだわりを捨て、距離適性をレース選択の根拠に据えた方が良いのではなかろうか。ウオッカが府中を最も得意としていることは今や競馬ファンで知らぬ者はないが、ジャパンカップではいかにも長過ぎる。気性が成長して中団からもレースを進められるようになった今なら直線の短い京都でも何とかなりそうに思えるし、何よりマイルの方が期待できる。それに阪神でなら、右回りでも勝っているのだ。

そんな訳で、ウオッカは今後マイルチャンピオンシップに照準を定めるべきではないかと思う。

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2009年11月01日

天皇賞(秋)

去年のあの死闘から一年。魔物の棲む秋の天皇賞で、連覇をかけてウオッカが走る。率直にいって、やはり距離の不安は否めない。だが、それが何であろう。ウオッカの単勝。その一言で充分だ。

──これだけでは流石に思考停止であるので、せめてレースの展開くらいは予想してみる。今年は逃げたい馬が多く出走している。コスモバルク、キャプテントゥーレ、エイシンデピュティあたりは確実にハナを主張するだろう。アドマイヤフジも前に行きたい。アサクサキングスや、場合によってはマツリダゴッホも先行して押しきろうとするかもしれない。先行争いで有利なのは、1枠に入ったコスモバルクか。

やや速めのペースで流れる中、ウオッカは中団の前めに付けるだろう。シンゲンとサクラメガワンダーも多分同じ辺り。カンパニーとドリームジャーニー、それにオウケンブルースリは後方待機。まあそんな感じの隊列で進んでいく。

そういった感じで、差し馬には有利な展開になるだろう。もちろん、これにはそうなってほしいという願望が七割くらい含まれているので、あまり当てにしない方が良い。ぼくの頭の中では大体のことがウオッカ有利に進むのだ。

ただ、その通りの展開になったとして、二着・三着に何が来るかが問題だ。ほとんどの場合、前にいった馬が一頭くらいは残るものである。何が残るか。ぼくとしてはアサクサに菊花賞馬の意地を見せてほしいが、休養明けであるし、やはりちょっと厳しいだろうか。

何はともあれ、また感動的なレースになってほしいものである。

◎ウオッカ
○キャプテントゥーレ
▲シンゲン
△カンパニー

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2009年10月24日

菊花賞

ロジユニヴァースがジャパンカップへの直行を決めたことで、三年連続でダービー馬不出走という大変な事態に見舞われた菊花賞。世界中の競馬界で長距離路線の地位が低下している昨今、菊花賞も例外ではないということか。それでも、クラシック最後の一冠を巡って三歳のトップホースのほとんどがこのレースに集まってくることは、日本の競馬ファンにとっては僥倖と言って良い。

秋競馬の大きな見所のひとつは、春に活躍した有力馬VS.夏の上がり馬という構図である。秋華賞や菊花賞では殊にその傾向が強い。先週の秋華賞では春のライバル対決がほぼそのまま持ち越されたような結果だったが、さて菊花賞はどうなるか。

春のクラシック組筆頭は、皐月賞馬アンライバルド。それにダービー二着馬リーチザクラウンと、皐月賞二着のトライアンフマーチが続く形だ。対する夏の上がり馬筆頭は、神戸新聞杯をレコード勝ちしたイコピコだろう。春クラシックでこそ振るわなかったものの夏を越えて力を付けたセイウンワンダーやナカヤマフェスタ、ブレイクランアウトといったあたりも無視できないし、さらにはポルカマズルカによるダンスパートナー以来の牝馬参戦も楽しみなところである。

こういったメンバーの中で、ぼくが応援したいと思っているのはリーチザクラウンである。同馬が菊花賞を逃げて勝てばセイウンスカイ以来11年ぶりの快挙である上に、セイウンスカイの菊花賞で二着だった父スペシャルウィークの雪辱を果たすことにもなる。そして鞍上は、そのレースでスペシャルウィークを駆った京都マイスター武豊。これだけドラマ的要素が揃っている馬に、何も期待するなという方が無理な話だ。

しかも、ダービー馬が出てこない菊花賞では、ダービー二着馬が結構信頼できるのである。昨年のスマイルジャックには流石に距離が長すぎたものの、一昨年のアサクサキングスがそうだし、少し古いがトウカイテイオーのダービーで二着だったレオダーバンもそうだ。もっとも、逆の例も割と多いのだけど。

明日はどちらかといえば中団より後ろからレースをする馬が多い。スリーロールス辺りがどう出るかがカギになるが、リーチザクラウンが単騎で逃げてうまくマイペースに持ち込めればしめたものである。天気が崩れても、あのダービーで二着に粘った同馬なら問題ないだろう。

リーチザクラウン単勝。

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2009年10月18日

秋華賞

完全に馬券にしか興味のない人々はともかく、競馬ファンには必ず贔屓にしている馬がいるものである。特に、一生に一度しか出走のチャンスがないクラシックレースにおいては、どうしたってその世代の贔屓にしている馬を応援したくなるものだ。秋華賞はクラシックではないけれど、三歳牝馬三冠を形成する最終戦であるから、レースの格云々はともかく、応援の仕方については同列に語って良いと思う。

つまり、何が言いたいかというと、秋華賞を含む三歳限定のG1レースは、客観的に予想するのが比較的難しいのではないかということである。予想を楽しむならむしろ府中牝馬ステークスの方が面白い。余談だが、秋華賞創設後は古馬牝馬にも解放されたエリザベス女王杯の重要な前哨戦である府中牝馬ステークスが、秋華賞と同日に開催されるのは、なかなか良い日程であると思う。詳細は省くがこちらはオークス馬トールポピーを軸に考えたい。

三歳限定戦を見るときの高揚感は、なんとなく母校が出場している甲子園やインターハイ、あるいは日本が出場している国際試合を観戦するときの気持ちに似ている。勝算が有ろうが無かろうが、応援している馬の馬券を買い、力の限り声援を送り、そして涙を共にするのが、三冠レースの醍醐味だと思っている。

ミクロコスモスの単勝、それから、ヴィーヴァヴォドカの複勝。

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2009年10月10日

ウオッカ始動

今週の重賞は東京で毎日王冠、京都では京都大賞典が開催されるが、白林檎的注目は女王ウオッカの秋初戦、毎日王冠である。前売りでも断然の一番人気に支持されていることからも、彼女がこの秋の中距離路線の主役を担うことは間違いないと言って良い。

とはいえ、ウオッカは意外に休養明けが苦手な面があり、明日に限っては主役を別の馬に譲る可能性がある。その筆頭は、8歳を迎えても全く衰えを感じさせないカンパニー。そして今年の札幌記念で二冠牝馬ブエナビスタを抑えて優勝したヤマニンキングリーがそれに続く。今のところ二番人気に支持されているスマイルジャックは本質的にマイラーであり、この距離もこなせるとは思うが、ここは流石に相手が悪い。それよりは夏の上がり馬ナムラクレセントの勢いの方が面白そうだ。

ただし、連で買うなら軸としてはウオッカを信用したい。

◎カンパニー
○ウオッカ
▲ヤマニンキングリー
△ナムラクレセント

カンパニーの単勝、もしくは○−◎▲△馬連三点……にしようかと思うが、先週予想はそこそこだったものの買い方が悪くてサッパリだったので、馬券の種類については一晩よく考えることにする。

なお明日は京都競馬場フリーパスの日であるが、もし行けそうなら、天皇賞馬マイネルキッツに期待しつつ、テイエムプリキュアの単勝を握りしめてその大逃げを眺めようかと思う。

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2009年10月04日

スプリンターズステークス

いよいよ秋のG1が開幕である。第一段はスプリンターズステークス。

今年はオーストラリアから強豪馬シーニックブラストが参戦している。スプリンターズステークスが国際競争になってから外国馬の優勝は二例あるが、この豪州馬は今年のグローバルスプリントチャレンジを既に二勝しているなど、過去の二頭と比べても実績は申し分ない。

対する日本馬の筆頭格は春のスプリント王ローレルゲレイロであるが、前走セントウルステークスではいかにも調整失敗の態で、屈辱の14着に敗れた。明日どこまで馬体を戻せているかが鍵になる。夏の上がり馬ではそのセントウルS勝馬アルティマトゥーレが人気しているが、彼女に限らず、サマーシリーズを戦い抜いたメンバーはそろそろ疲れが出てくる頃だ。逆に、高松宮記念から直行のキンシャサノキセキ他、休養明けぶっつけで参戦する馬も、ちょっと信頼するには怖い部分がある。

やはりここは、夏しっかり休養し、ステップレースをきちんと使われた馬から狙いたい。といっても、どうせぼくが最近買うのは単勝だけなのだけど。

◎ビービーガルダン
○シーニックブラスト
▲ローレルゲレイロ
△グランプリエンゼル

明日の様子を見て、この中から調子の良さそうな馬の単勝一点。心情的にはローレルゲレイロを応援したい。

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2009年06月23日

アグネスタキオン急死

皐月賞馬でポスト・サンデーサイレンスの筆頭だったアグネスタキオンが、昨日急死した。今のところ死因は不明と発表されているが、一説には心不全だと言われている。ダイワスカーレットやディープスカイ、キャプテントゥーレなどの活躍馬を次々に送り出し、アグネスタキオン時代の到来かと期待されていた矢先の出来事だった。ぼくは別にタキオンのファンではないけれど、それでも本当に惜しい馬を亡くしたものだと思う。馬の11歳は人間でいえば40歳くらいに相当するのだそうで、いかにも早世だ。

同馬の冥福を祈るとともに、残された貴重な産駒たちの活躍を見守っていきたい。

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2009年05月02日

天皇賞(春)

昨年のダービー馬と菊花賞馬が共に出走せず、少々寂しい顔触れとなった今年の春の天皇賞。しかし、引き続き親仔四代制覇の偉業に挑むホクトスルタンや、父の悲願を受け継いで出走するドリームジャーニーなど、ファンにとっては見所も多い。

さて、京都の長距離といえば、馬ならアサクサキングス、騎手なら武豊といった具合に相場が決まっている。

アサクサキングスは京都コースとの抜群の相性の良さに加え、菊花賞を勝ち、また昨年の同レースでも三着に入るなど、スタミナ勝負になれば現役馬の中でも最強クラスであると言ってよい。また今年に入ってから重賞を二連勝と、絶好調である。春の盾は順当にいけば彼のものになるはずだ。何か間違いがあったとしても、最低限馬券圏内を外すことは無かろう。

一方の武豊騎手は、今年に入って中長距離のレースで結果を出しているモンテクリスエスに騎乗。前走ではアルナスラインに遅れをとったものの、充分怖い存在だ。ただ、直線の短い京都では、やはり前目で競馬ができないと辛いかもしれない。

ところで、今年は強力な逃げ馬が二頭出走してくる。冒頭に挙げたホクトスルタンと、引退を延ばしに延ばしているテイエムプリキュアである。ホクトスルタンはともかく、テイエムプリキュアはおそらく大逃げを打つのではなかろうか。季節は違うが、プリテイキャスト並の逃走劇が見られるかもしれない。テイエムプリキュアが単騎で逃げ、十馬身ほど離れてホクトスルタンが追走、されに二馬身ほど離れた辺りから馬群ができ、その先頭にデルタブルースとアサクサキングス、あるいはヒカルカザブエといった絵が目に浮かぶ。

テイエムプリキュアは日経新春杯を逃げ切っているとはいえ、これは軽ハンデでのことで、前走ではアサクサキングスの九着に敗れている。従ってそれほど怖い存在ではない。問題は彼女の作るペースがどれほどのものになるかだ。そこそこのペースになればスタミナ勝負になり、アサクサキングスに有利な展開になるが、スローペースになれば、後ろから怖い馬が飛んでくることになる。昨年のジャパンカップ優勝馬のスクリーンヒーローである。切れ味勝負になるとアサクサキングスには分が悪い。アルナスラインやジャガーメイルといった辺りの存在も不気味に映る。

とはいうものの、スクリーンヒーローは本質的には中距離までの馬だろう。となれば、今年の古馬戦線の主役を張るにふさわしいレースを、アサクサキングスには期待せざるを得ない。まあ、こういう舞台で大本命がコロッと負けたりすることがあるのも競馬の面白いところなのではあるが。

◎アサクサキングス
○ジャガーメイル
▲ホクトスルタン
△モンテクリスエス
☆スクリーンヒーロー
◎─○▲△☆の馬連もしくは馬単四点。

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2009年04月19日

皐月賞

先週の桜花賞では、今年の牝馬クラシック戦線ではブエナビスタに逆らい得ぬことをあらためて思い知らされた。少なくとも春の間は一強が続くのだろう。では牡馬クラシックはどうか。

ここまで牡馬クラシック戦線は三強と言われている。すなわちロジユニヴァースを筆頭に、アンライバルド、リーチザクラウンが実力的に抜けているという訳である。特にロジユニヴァースにはディープインパクト以来の無敗での皐月賞制覇がかかっているだけに期待せざるを得ない。前売りでも断然の一番人気であった。

ところで牡馬三冠にそれぞれキャッチコピーが付けられているのはよく知られているところだ。皐月賞は最も速い馬が、ダービーは最も運の良い馬が、そして菊花賞は最も強い馬が勝つ、というのがそれである。ダービーの運に関しては出走頭数が最大18頭になってからはあまり当てはまらなくなったけれども──昔のダービーでは30頭近くが出走したこともあった。カブラヤオーのダービーは28頭立て、もう少し時代が下ってトウカイテイオーのダービーでも20頭立てだったのだ──皐月と菊の二冠はまだ当てはまる。

ここでいう「速い」とはどういうことだろうか。これは色々なパターンが当てはまる。スタートダッシュが速い、末脚が圧倒的に速い、字は違うが成長の早さもこれに当てはまるだろう。

実際問題として皐月賞を制した追い込み馬はナリタブライアンやディープインパクトなど圧倒的な末脚を武器にした馬ばかりで、普通の追い込み馬には戴冠が許されない。皐月賞馬のほとんどは先行馬か逃げ馬である。殊に近年はその傾向が顕著で、昨年も一昨年も逃げ馬が勝っているし、そのまた前年のメイショウサムソンも中団より前を追走して差す競馬をする馬だった。

さて、問題は、今年の有力馬たちがすべて逃げ・先行馬ということだ。これはなかなか本命を決めづらい。中山の大外枠が圧倒的に不利であるというのは良く言われるところで、ここに入ったリーチザクラウンの父スペシャルウィークは、同じ鞍上・同枠で皐月賞を取り逃した。一方で大外枠からきっちり差し切ったトウカイテイオーのような例もあるし、そもそもスタートダッシュが速く難なく先行できる馬には左様なジンクスが関係ないことは、まさに昨年のダイワスカーレットの有馬記念で証明済みである。差し・追い込みを得意とする武豊騎手とはいえ、ここまでずっと逃げ戦法で勝ってきたリーチザクラウンを下げることはないだろうから、今年は後者に当てはまると考えるべきだろう。

他に可能性のある馬としては、弥生賞でロジユニヴァースを追走して二着に粘り込んだミッキーペトラ、スプリングステークスで三着に差し込んできたフィフスペトルが挙げられようか。京成杯二着のナカヤマフェスタも侮れない。

◎ロジユニヴァース
○アンライバルド
▲ミッキーペトラ
△リーチザクラウン
☆フィフスペトル
悩んだ末、リーチザクラウンは2000mでの実績が二着までなので少し評価を下げることにする。◎=○▲、◎→△の馬単6点か、◎○ー▲△☆の馬連6点。あるいは、もういっそのことロジユニヴァースの単勝を握りしめてレースを眺めることにするか。

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2009年04月12日

桜花賞

いよいよ3歳クラシックが開幕を告げる。第一段は乙女の戦い桜花賞である。今年の牝馬クラシック戦線はブエナビスタの一強という印象が強い。前売りオッズでも単勝1倍台の圧倒的な一番人気である。そんな彼女の敵はデータぐらいか。

ブエナビスタは昨年の阪神ジュベナイルフィリーズの勝馬であるが、阪神JFを勝った馬で桜を戴冠した馬は意外に少ない。阪神競馬場は2006年に改装しているのでそれより前のデータは無視するにしても、改装後はますます分が悪い。06年のウオッカも07年のトールポピーも、桜花賞では他馬に遅れを取った。一方で彼女らは日本ダービーとオークスという東京競馬場2400mのクラシックをそれぞれ獲得している。さて、ブエナビスタはどうなるだろう。脚質的には彼女もやはり府中向きではあるが……。

個人的には、フラワーカップを逃げ切ってここに駒を進めてきたヴィーヴァヴォドカを応援するつもりだ。父ダンスインザダーク、母トウカイステラ、母の父トウカイテイオー。テイオーの名が入っていて応援しない訳にはいかない。それに、気分良く行ければ穴を開けることも充分可能な力を持っていると思う。

明日は天気が良ければ現地で観戦する予定。久々の競馬場が楽しみである。

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2009年02月21日

フェブラリーステークス

昨年のジャパンカップダートで復活を遂げて以来、G1レースを三連勝中のカネヒキリ。これの意味するところは、すなわちヴァーミリアンが彼に二連敗中であるということである。ただし、JCダートは代役の鞍上が乗り慣れていなかったことを考慮しなければならない。年末の東京大賞典ではヴァーミリアンの手綱は武豊騎手の手に戻り、惜しくも敗れたもののタイム差なしの二着。カネヒキリと比べて、ヴァーミリアンの絶対的な能力が劣っている訳では決してない。ただし、カネヒキリは年明けの交流G1川崎記念も勝利しており、その充実ぶりには目を見張るものがある。カネヒキリのG1四連勝がなるか、ヴァーミリアンが雪辱を果たすか。今年のフェブラリーSの焦点はやはりそこになるだろう。

また、この二頭には、どちらにもG1レース通算8勝という大記録がかかっている。まさに真のダート王者決定戦に相応しい舞台である。

これら二頭の対抗馬筆頭は、昨年のジャパンダートダービー馬サクセスブロッケン。これまたカネヒキリに連敗中で、雪辱を期したいところだが、実のところマイルは少々短いかもしれない。しかしながら、ダートの世界もそろそろ世代交代の時期である。ここで一気に頂点に上り詰める可能性も充分にある。

同世代馬で米国のG2ピーターパンSを制したカジノドライヴは、前走を圧勝してこのレースに望むが、国内の重賞競走ではまだ実績がないのが苦しい。この馬は完全にアメリカに拠点を移した方がシアワセになれそうな気がそこはかとなくする。

根岸Sを勝って上昇気運のフェラーリピサも面白そうだ。前走は1400mだが、前々走では1700mを勝っており、そもそもマイルは得意距離。とはいうものの、どうしても二大巨頭の居ぬ間に……という風情は否めない。

この他に気になるのは一昨年の覇者サンライズバッカスだが、この馬も含め、上記の馬達とはほぼ勝負付けが済んでいると言っても過言ではなさそうだ。

◎ヴァーミリアン
○カネヒキリ
▲サクセスブロッケン
△フェラーリピサ
脚質的に東京コースではヴァーミリアンが若干有利な気がする。ただ、インタビューで、ヴァーミリアンの調教師の歯切れがどうも悪かったので、◎と○は明日の状態次第で入れ替わるかもしれない。いずれにしても◎─○の馬単表裏で勝負。心情的にはヴァーミリアンがカネヒキリに一矢報いるところを見てみたいので、ヴァーミリアンの単勝も買うことにしよう。

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京都記念

春競馬の開始を告げる重要な一戦。G1を狙う馬たちがそろそろ始動してくる。

最有力は、京都金杯を4着して、去年と同じローテーションで向かってきたアドマイヤオーラ──といきたいところだが、去年よりも斤量が増えているのが気になるところ。実際、前走の金杯でも、1キロ軽かった去年より着順を落としている。とはいえ、いくら何でも掲示板を外すことはないだろう。

去年のエリザベス女王杯で復活をアピールしたカワカミプリンセスはここから始動。このコース・距離では実績があるものの、牝馬ということもあり、そろそろ年齢が気になる。

斤量や実績から面白そうなのはマンハッタンスカイとチョウサンデイで、特にマンハッタンスカイは前走の万葉Sを先行して2着しているから、気分良く逃げられれば勝てそうだ。

さて、我らがアサクサキングスもここから始動である。去年の宝塚記念以降まったくといって良いほどいいところのない同馬だが、春の天皇賞や菊花賞で好走しているように、京都のコースとは相性が良い。カワカミも前目に付けるだろうが、マンハッタンスカイ以外に逃げ馬はいないから、ここは比較的簡単に先行できるのではないだろうか。というか、是非先行してほしい。そうすれば押し切るだけの力は充分にある。ただ、昨日の雨で馬場が稍重なのはマイナス材料。レースまでに馬場が回復してくれれば良いのだが。

まあ今日に入って天気も回復しているから、コースについては楽観的に、というか、良になるだろうという希望的観測でいくことにする。
◎アサクサキングス
○マンハッタンスカイ
▲チョウサンデイ
△アドマイヤオーラ
◎○─▲△の馬連四点。または三連複BOX四点。それか、この際だからアサクサキングスの単複に全部。買い方についてはもうちょっと悩むとしよう。

それはさておき、ローズバンク頑張れ。

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2009年02月17日

ダイワスカーレット引退

去年の有馬記念を勝った女傑ダイワスカーレットの引退が発表された。怪我でフェブラリーステークスを回避すると決まったときから何となくこうなるような気がしていたが、その通りになってしまった。もっとも、海外遠征を断念したとはいえ、元気な状態での引退である。今度は子供のデビューを楽しみにするのが正しい競馬ファンのあり方というものであろう。

彼女を初めて知ったのは、ぼくが競馬を本格的に観始めて間も無い、2007年3月のことだった。桜花賞の前哨戦チューリップ賞を控え、雑誌『Gallop』の誌上パドックに、ウオッカと共に大きく取り上げられていたのを見たのが最初である。ご存知の通り、07〜08年の競馬界は、この二頭の話題で持ち切りであった。どちらも稀代の名牝で、彼女らが同じ世代に生を受けて覇を競ったことは、日本競馬の奇跡と言って良い。

ダイワスカーレットの最初のお相手は、フランス馬チチカステナンゴに決まったそうだ。トウカイテイオーを付けたら面白いことになりそうなのだがなぁと思いつつ、彼女の健やかな繁殖生活を願っている。

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2008年12月20日

朝日杯FS

先週の阪神JFは風邪で寝込んで買えなかったのだが、結果を見て、買えなくて良かったと思った。やはり二歳戦、それも牝馬限定戦は難しい。

今週は中山に場所を移して二歳G1が行われる。翌週に有馬記念が控えていることや、同じ二歳G1とはいえ阪神JFと違って勝馬がここ数年間クラシック戦線に絡んでいないこともあって、微妙に影の薄い朝日杯FSだが、かつては三冠馬ナリタブライアンを排出した伝統の一戦である。

よほど実力の抜けた馬がいない限り、朝日杯の予想は難しい。成長途上の二歳が争うからというだけでなく、中山で施行される競走だからだ。中山競馬場は、概ね先行〜逃げ馬に有利という傾向はあるものの、後方から意外な伏兵が飛んできて万馬券を演出することがしばしばあるほどの、癖のあるコースなのである。波乱に満ちた有馬記念の歴史を見ても、そこに疑いの余地は無い。

そんな訳で、明日は傍観を決め込む予定である。ただ、人気を集めているミッキーパンプキンは苦しいのではないかと思っている。ダンスインザダーク産駒は大抵が晩成と相場が決まっているからだ。どっちかといえば、やはりデイリー杯を勝ってきたシェーンバルトの方が面白いだろう。

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2008年12月07日

ジャパンカップダート

先週のジャパンカップのときは金曜日にWINS難波が19時まで開いていて馬券を買えたのに、おととい行ってみたら閉まっていた。この落差はいかがなものかと思うが、まあ仕方がない。

そんなことはともかく、今回のジャパンカップダート最大の見所は、今年からコースと距離が変わることだ。去年までは東京競馬場ダートコース2100mだったのが、阪神競馬場ダートコース1800mに変更された。また、従来はジャパンカップの前日、つまり土曜日に開催されていたのが、今回からは一週間後の日曜日になり、調整などにも影響があったことだろう。

出馬表もなかなか賑やかで、国内G1を6連勝中でジャパンカップダート連覇とG1競走8勝を目指すヴァーミリアンを筆頭に、同じくG1を7勝しているブルーコンコルド、二年に渡る故障休養を挟んでようやく復帰したかつてのダート王者カネヒキリ、今年の帝王賞を制したフリオーソに、同じくかしわ記念を勝ったボンネビルレコードと、豪華なメンバーが顔を揃えた。さらには米ベルモントステークスを制した良血馬カジノドライヴや、今年のジャパンダートダービー勝馬で先日のJBCクラシックでヴァーミリアンと好勝負を演じたサクセスブロッケンと、3歳勢も駒が揃った。

これだけ有力どころが顔を合わせるレースだと予想も楽しい一方で難しいが、本命はJBCクラシック上位組から選びたい。ただし、ヴァーミリアンは武豊からの乗り変わりを割り引くことにする。カジノドライヴも含めた海外組は、実績は若干劣るが勢いのあるティンカップチャリスが面白そう。京都のダート1800mで実績のあるワンダースピードも侮れない。

◎サクセスブロッケン
○ブルーコンコルド
▲ヴァーミリアン
△ティンカップチャリス
☆ワンダースピード
予想をさらしておいてアレだが、オッズがちょっと面白いので、◎の単勝のみで勝負。

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